伸び続けるタイムシェア産業と日本市場

2014年12月15日
樫原明宏

タイムシェアの新たな成長期

ハワイでは、タイムシェアの新たな成長期とも言えるタイムシェア の開発計画が、3島で進行しています。

ハワイタイムシェアイメージ

ハワイ島では800ユニットのタイムシェアが建設予定され、マウイ島のキヘイ地区では、ヒルトンバケーションクラブが運営予定の388ユニットのタイムシェア・リゾートが再開発予定です。

オアフ島のワイキキでは、ヒルトンバケーションクラブが運営予定のグランドアイランダー(418ユニット)がヒルトン・ハワイアン・ビレッジ内にの建設をすでに開始し17年には完了予定です。

特にワイキキでは、家族旅行にニーズの高い、2ベッドルームの部屋数が圧倒的に少なく、タイムシェアユニットが見事にこの需要にマッチし、販売数が伸びています。

ハワイ州では税収と雇用創出に貢献

ハワイ報知(参考:記事全文)によると2014年度のタイムシェア産業は業界雇用者数で対前年44%増となり、ハワイを訪れる観光客の10%はタイムシェアを利用しています。部屋の利用率も前年から12ポイント上昇して89%とほぼ満室の状態で利用されています。

日本市場には円安と原油安の影響

ハワイタイムシェア部屋のイメージ

この十数年、日本では長年、物価、所得が上昇しませんでしたが、米国では、常に上昇基調でした。ドルベースの管理費も上昇しましたが、円高の期間は円ベースでの円建て管理費は許容範囲でした。

しかし、円安になると、維持管理費負担感が増します。この面は、日本市場にはマイナス要因となるかと思います。3年前に危惧していた状況が表面化してきました。(参考:管理費上昇とインフレ・デフレ) 

しかし、原油安による航空運賃の燃油サーチャージの減少は航空運賃の値下げにつながり、家族4人にの合計分となると、管理費上昇分より大きな金額となり、ハワイ旅行には、大きなプラス要因になるかと予想いたします。

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