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ヒルトンタイムシェアの売却購入は株式会社タイムシェアハワイへ

タイムシェアの知識倉庫です。

ニュースレポート

年収1000万円でも維持が難しくなったタイムシェア

2022年11月26日
樫原明宏



管理費の高騰でタイムシェアを維持するのが難しいくなった。

円安でさらに円建て管理費が上昇し、維持が難しいので手放したい。

このようなお問い合わせをよくお聞きします。


どれくらい管理費が増加したのか。

「タイムシェアリゾートで暮らすハワイ」を久しぶりに開いてみました。

弊社のリゾートハワイ不動産、野田社長が共著書として2002年に出版した第1冊目の本です。
タイムシェアで暮らすハワイ2002

資料を見ていたところ当初の管理費が載っていたので2023年の管理費と比較してみましょう。

HGVCのラグーンタワー2ベッドルームの管理費(クラブ会費含む)は2023年$2412です。

一方、2002年グランドオープニング時の管理費はなんと$741でした(赤色で囲った箇所)。

単純比較すると、この21年間で3.3倍になりました。

管理費の金額は高騰していますが、アメリカのように収入もそれに比例して増えていれば負担感はさほどないのですが、30年停滞して、給料が増えない日本人はそうは感じることはできません。

(画像タッチで全体画像)

2002年ラグーンタワー管理費




あまり知られていないが、実は日本の「児童がいる世帯」の年収は年々増加している。

一方、タイムシェアの主要購買層である日本での子供がいる世帯年収は、どのように変化したのでしょうか。

日本は先進国なので、「年収も物価も横ばい」であり、それが安定した先進国の状態であるという誤った認識がこの20年当たり前のように漂っていました。

しかしその認識が間違っていることが、ようやく最近指摘され、日本だけ特殊な状態であったことが認識されつつあります。

年収も横ばい状態が続いていますが、タイムシェアの購入層である「児童がいる世帯」の平均年収は、実はこの10年で116万円も増加しているのです。(2011年697万円→2020年813.5万円)

全体の平均年収が増加していないのに、なぜ、116万円も増加したのか?

これは、共働き世帯の比率が年々増加し、結果的に世帯年収が増えたのが主因です。

(画像タッチで全体画像)
2021年国民生活基礎調査


4世帯に1世帯が「年収1000万円以上」


年収1000万円、昔からサラリーマンが目標とする収入でもあります。

現在では全世帯数の12.7%が年収1000万円以上です。また、タイムシェアオーナーの主要な世帯層でもあります。

しかし、高齢者世帯や若年一人世帯数も含みますので、児童のいる世帯(全世帯の約20%)で見てみると年収1000万円以上の世帯は、おおよそ25%です。

要するに子供がいる世帯の4軒に1軒は年収1000万円以上と珍しくない状態になってきました。



年収1000万円、ついに手取り額の4.44%を管理費に毎年支払う状態となった。


日本人の同じ年収1000万円の世帯の実際の「手取り額」と「管理額」を2002年と2021年で比較をしてみることにします。


(画像タッチで全体画像)
年収1000万手取り額に占める管理費の割合推移

2002年の年収1000万円の手取りは799万円あり、管理費も当時の為替レート125円で計算しても92,625円しかなく、手取りの年収に占める管理費負担割合は,たったの1.16%でした。

2023年では、同じ年収1000万円でも、手取り額は67万円も少なくなっています。

円建て管理費は3.5倍にも増加、手取り額に占める管理費の割合は4.44%と、21年前の3.8倍にも負担感が増加しています。

児童のいる世帯は、家のローンや教育費の出費も多く、毎年の手取り額の4.44%もリゾートの管理費に支払う余裕がなくなってきたのも事実です。

このような現状があるため、もはや、普通のサラリーマン家庭では、タイムシェアを維持するのが難しくなってきたのが現状です。


とは言え、ハワイには定期的に訪れたい人に最適の物件は?


2017年にも同じ内容のレポートを書きましたが、クラブ予約で利用することを目的とする場合、管理費が一番安い、ラスベガスのブルバードがおすすめです(その次はパラダイス)。

1ベッドルームなら7680ポイント、プラチナ。2ベッドルームなら8000ポイントのゴールド、または11200ポイントのプラチナです。

プラチナの7680P,11200Pは大変人気ですので、売りに出ても安くは買えず、すぐ売れる場合が多いです。

一方、管理費が高いハワイの物件でも、実は管理費が安い物件があります。

理解の深いオーナー様から、何度か購入いただきましたが、日本人向けに開発販売されたパーシャルウィーク(3泊または4泊)です。

1ベッドルームで、3泊が一番管理費がやすいですので、ポイント数と比較して購入する価値が見出されば、ポイント数も多い物件を安い管理費で購入いただけます。

ただ、販売数自体が少ないためか、リセール市場ではあまり出ないのが難点でもあります。

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